Q. テロップを入れるなら喋っていることをほぼ入れる?それともキーワードだけ?
制作意図にもよるかな……と思いますが、思うところを回答してみたいと思います。
僕が編集してきたものでは、すべてテロップ化をしたこと、しようとしたことはありません。理由としては、テロップは強調手段だと思っているから、です。音だけではなく、視覚的にも印象付けておきたいときに、テロップを出すという感じです。
テロップは使い方によってとても面白くなりますけど、視聴者にとっては文字が表示されると読もうとするのが自然なので、常に表示されると見てて疲れるのではないかなと考えています。ですから、最小限にとどめたいという思いもあります。しかし何も出さなければ飽きることにも繋がるので、効果的に使っていきたいですね。
左上や右上に固定で出しっぱなしにする場合がありますけど、これは、その時にどんな話をしているかを明確にするために表示させます。流い話だったり、途中から見たりする場合を想定すると、今何を話してるかを明示してあげることが、視聴者に親切になるという考え方です。
Q. 喋っていることを全てテロップ化するメリット
音がなくても理解できるというところかと思います。音が出せない環境での視聴まで視野にいれるなら、ALLテロップ化はありだと思います。
しかしモバイルファーストの時代ですので、モバイルでも読めるサイズということが必要になります。字が小さくて、頻繁に切り替わると視聴者は疲れると思いますので、こういったことも考えながらテロップ化したいですね。
適した文字の大きさは?
デザインの観点からアスペクト比(映像の縦横比)や画面サイズからの比率で、美しくみえる文字サイズがあるのかもしれませんが、そこまでの知識は自分にはないので、感覚値と経験値で回答します。
最適サイズを見つける方法
自分が使ってる数値をお知らせする前に、ご自分で発見する方法について提案します。
最適なサイズというのは、現時点では、モバイル視聴した時に読めるサイズだと思います。ですので、PowerPointなどでスライドを作り、それをスマートフォンで表示させて、読めるサイズを見極めることで、最適な数値が見えてくるかと思います。
編集ソフトによっては、プレビュー(動画の確認をするビュー)のサイズを小さくできますので、それを見ながら見極めるというやり方もあると思います。
僕の場合は、27インチ、横幅2560pxのディスプレイを使っており、ファイナルカットプロを全画面表示で編集していまして、プレビューは25%表示で編集をしています。
実際に使っている文字サイズの数値
- 画面の中心に大きく表示するもの 120〜128
- ↑これに添える少し小さなもの 90
- 左上や右上に固定表示するもの 72
このあたりが目安になっています。単位をつけていませんが、ファイナルカットプロは単位表示がないので、これがpxなのかptなのかわからないのでお許しください。
Q.好ましい色は?(自分のテーマカラーにもよる?)
デザインの観点で配色を学んでいただくのがよい質問かなと思いますが、こちらも感覚と経験値でお伝えします。
- 見た人にどういう印象を与えたいか?
- 色使いで表現したいことがあるか?
この2つの観点がとがあげられると思います。
与えたい印象から選ぶ
たとえば黄色だと、ちょっと刺激的です。赤だと、ちょっとドキッとする感じがします。こういったことから与えたい印象にマッチしたものを選ぶ方法があると思います。
色には与える印象傾向があるので、色辞典などを見てもらう方が正しい知識が得られると思います。
表現したいことから選ぶ
色に関する占いや診断などをやったことがある人はわかると思いますが、色には意味があります。自分が表現したいことと、その意味をかけかわせて使うといった使い方があると思います。
たとえばクリエイティブな感じにしたければターコイズをつかう。
怒りを表現したければレッドをつかう。
変化変容のエネルギーがあるのであればバイオレットをつかう。
などです。
今回の質問からお伝えしたいこと
動画の画面づくりは、プレゼンテーションのスライドづくりに似ている部分があります。ですので、フォントの種類、サイズ、色、配置、整列などいった要素に関する知識があると、より見やすいスライドや画面が作れるようになります。
これを学ぶための定番本として「ノンデザイナーズブック」というものがあります。難しい本ではないので、一度手に取ってみるとよいと思います。
ノンデザイナーズブック(マイナビ出版)
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また「ノンデザイナー」向けの本や記事は沢山ありますので、一度調べてみるとよいかと思います。
質問があれば以下よりお送りください
https://peing.net/ja/jn_directer?event=0
匿名で質問していただくことができます。返答に関してはTwitterの投稿と、当ブログへ掲載します。