子どもの学校の春祭りへ行ってきた。学園祭みたいなもので、日頃の成果を発表したり、日頃の成果を販売したりする日で、秋祭り含めて年2回行われます。
初めて参加したのは2011年の秋祭りで、その時はなんとなく楽しんで終わってしまった。今回は様子もわかっていたので、じっくり見ていたのだけど、いくつか思ったことがあるのでちょっとまとめておく。
何かを調べて発表する活動は、僕らの時は、小学生までしかしていなかったと思う。部活単位ではあったかもしれないけど、授業ではなかった筈。
小学生は日々の活動で作ったもの…、たとえば、焼き物、レポートを製本した本、プランター、作った素材で料理したもの、を売ったり体験コーナーが中心になるのだけど、中高生となると、そういったものを売りつつも、更に調べたことを発表もする。
この学校はクラス分けが縦割りプロジェクトでされるので、音楽、人権、土と炎、日本などといったテーマが存在し、それについて発表がされる。何も考えずに見ていると、さらっと流れてしまうのだが、自分たちの時にこんな事してないと、ふと気づきました。
中高は遊びたい盛りの時期なので、こういった事をやれと言われたら、めんどくせーと思ったかもしれませんが、こういった活動は、学生時代こそ沢山やるべきなんじゃないかと思いました。大学では勿論やるんでしょうけど、一定の勉強をやり続けるより、こういった活動の量を増やして、これを日常化した方が、社会に出た時に役立ったり、人間性が豊かだったり、それこそこの学校の大テーマのひとつである考える力が身につくと思います。僕は今年で39歳になるけど、以前の自分も含めて、思考停止してる大人って凄く多いわけですし。
そんなことを考えていたら、プロジェクト日本というクラスでは「思考停止」について触れていました。
祭りにはオープニングイベントがあり、そこでは各クラスが何をするのか発表がされました。プロジェクト日本では、細かいことは理解せずに原発反対を叫ぶ親、何も理解していないところを指摘する子ども、赤いたらいを頭にのせてる不思議な人、というキャラにより寸劇が行われました。
そして、発表を掲示している場で、その続きを更に演じていました。続きのところで、赤いたらいを頭にのせてる不思議な人が誰なのか?何なのか?がわかる筈だったのですが、「答えるのは簡単、でもまず自分で考えてみて欲しい」というメッセージを叩きつけられ、結局謎は謎のままという落ちでした。この件は自分も含めて大爆笑だったのですが、ふりかえれば、その答えについて思考停止していた自分がいたわけです。なんとシュールな…。
大人でもなかなか気づけない思考停止。高校生でこういう取組をしてるのが凄い…というか、なんだろう…、頼もしいというか、なんというか…。
↑思考停止についての文章。
↑あわせて、同調圧力に関する文章。
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子どもより大人に読んで欲しいですね。
もうひとつ書いておきたい事があるんだけど、それは次回にします。(叱らない方法)
以下は、他の発表から。