NARUTOで学べるハートの質、超自我の傾向

雑記

NARUTOを読み返していたら、おぉ!となった件があった。それは53巻の「闇ナルト撃破!!」にて。

自分の身体に封印されている最悪最強の尾獣をコントロールするには、ある条件を満たさなくてはいけなく、ナルトはそのために「真実の滝」へ。そこで静かに座ると、自分の闇の部分が実体化して目の前に現れる。

ナルトの闇の部分は、最近、自分のことを里の英雄だなんだと言っている者達は、かつて、自分を最悪の存在として除け者扱いしていたという事実があること、そしてその時の悲しさ、苦しさ、辛さを忘れるな、奴らを信じるなと強く迫ってくる。

対して今ここにいるナルトは、里の者に信頼されている「今の自分を見つめ信じてみる」という決意を表明。

すると闇の部分は、「じゃぁ俺は邪魔なのか?」「今までのオレはなんだったんだ?」と更に迫ると、今ここにいるナルトは「お前はオレになればいい、お前もオレだ、今までありがとう」と伝え、闇をそっと抱き寄せる。すると闇は消えていく……。

と、こんな一幕で、心の浄化とか、統合とか、受容みたいなことが表現されているんだけど、いやこれ、すげーハートの本質が描かれているなと思って、おぉ!となった。

ナルトが自らこの体験を起こすには、53巻まで描かれてきた様々な体験と成長、そして自分と向き合う意思があればこそなのも、すごい納得してしまう。浄化やら統合やら受容が起こるって、実際にすごい時間かかるもん(笑)

闇のナルトが叫んでいた部分は、自分が最近学んでいる精神分析でいう超自我の、過去の経験からあーだーこーだと否定的なことを自分になすりつけてくる傾向がまんま出ているなーと思ったし、闇に身をまかせていくサスケは、常に敵を作り攻撃的で居続けるというのも超自我に乗っ取られているなーと思うんだけど、最初に読んだ数年前はこんな解釈できなかったな。

NARUTO、面白い、えぇ漫画や。

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