伏見稲荷大社、稲荷山、お稲荷さんについて調べたことをまとめてみました。
追求すれば本が何冊か書けてしまう程の深みありなのがお稲荷さんですが、まずざっくり知りたい方にご活用いただければと思います。
また、正確には稲荷山について網羅しているまとめではありません。
その代わりというわけではありませんが、境内マップには掲載がない場所についても触れていますので、お楽しみいただければと思います。
鎮座地
京都府京都市伏見区深草藪之内町68
Googleマップで地図をみる
祭神について
伏見稲荷大社は五柱の神様をまつる
- ウカノミタマノオオカミ
- サルタヒコノオオカミ
- オオミヤメノオオカミ(アメノウズメ)
- シノオオカミ
- タナカノオオカミ
どんな神様なのか?
- お稲荷さんのご利益は様々で、諸産業の神さまとわれていますが、本来は「穀物」を担当する神さまです
- 伏見稲荷大社ができた時の伝承にも稲の話が出てきます
- お稲荷さんへ行ったら、穀物をはじめとする、食べ物に感謝するお祈りをするのがよいと思います
- 五柱の神さまも、それぞれ由来があるのですが、タナカノオオカミについては、はっきりとしたことがわからずで謎の神さまであるらしいです
千本鳥居
- 願い事が「叶った」「通った」の御礼として、鳥居をおさめる習慣が江戸時代以降に広がった結果
- 現在は約1万基の鳥居が、お山の参道全体に並んで立っています
奥社奉拝所
- 古くは、山も神さまと考えられ、この先の稲荷山もそのように考えられました
- ここは山にお祈りを捧げる場所
- 山に何を祈るんだ?と思う部分もありますが、自然への感謝や、山の幸への感謝などをお祈りするのがよいかと思います
神宝神社
- 伏見稲荷大社の地図には出ていない(伏見稲荷管轄ではないから?)
- 創建は平安時代の始まり(794年以降)、当初は稲荷山の上の方にあった
- 十種神宝という宝があるとされている。神話上のすごい宝物
- アマテラスオオミカミをまつる。伊勢の神宮と同じ神さま。日本の神さまの頂点にいる存在
- 狛犬ではなくて、狛龍
塚について
- 神社とは違う
- イナリオオガミに別名をつけて信仰する人々が、石にそのお名前を刻んで奉納したもの
- 平安時代に始まったもので、江戸時代以降、爆発的に増えた。1万程度あるらしい
- 親塚は、塚の親玉みたいもの
大岩神社
- 伏見稲荷大社の領域ではありません(稲荷山でもないと思います)
- 正確なことはわかりませんが、伏見稲荷大社ができる前から、神様がおりる場所とされてきた場所と思われます
- 現在は、大岩神社と呼ばれ、オオナムチノカミが祀られる(出雲大社の神さまと同じ)
- 神社に建物が現在の感じになったのは、仏教が日本に入ってきてから(530-550年代のこと)
- それ以前にも、建物はありましたが、神さまは山、大きな岩、大きな木、などに降りてくるものと考えられていたそうで、そういった時代の名残がある場所、ということ
- そういった場所に作られた神社もあるし、神さまを呼ぶ場所として作られた神社もあります
なぜ狐?
- これに正確に答えるのは困難、色々な話があります
- 山の神と、田の神の話に狐が登場
- 食物の神さまと、狐の神さまを同一視
- 狐が神さまのお告げもってきた、狐に取り憑かれた、など狐が何かと流行った
- お稲荷さん=狐、という誤報も広まった
- お稲荷さんをまつる総本社、おおもとじめが伏見稲荷大社。711年に創建されるが、それから1300年の間、調べてみると12段階程度の変化をとげています。そういった中で、狐という存在と混ざり合ってきたもの
油揚げ
- 狐の好物は、鼠の油揚げと考えられ、狐を捕まえるのに使われました
- このことから、稲荷の神使いである狐に、油揚げが供えられました
- いなり寿司の由来もここからきてるそうです
峰
- 1468年の応仁の乱の最中、伏見稲荷大社と、稲荷山にあった社殿はすべて焼かれてしまいました
- 再興はされませんでしたが、明治時代にその跡地七ヶ所を確定しました
- 一ノ峰(上之社神蹟) – 末広大神
- 二ノ峰(中之社神蹟) – 青木大神
- 三ノ峰(下之社神蹟) – 白菊大神
- 荒神峰(田中社神蹟) – 権太夫大神
- 間ノ峰(荷田社神蹟) – 伊勢大神
- 御膳谷遙拝所 – 往古に三ヶ峰に神供をした所と伝えられている
- 釼石(長者社神蹟) – 社殿の後ろに御神体の剱石があり長者社には加茂玉依姫(かもたまよりひめ)を祀る
- その場所に親塚と呼ばれる、塚が作られました
その他のメモ
- 伏見稲荷大社の狐がくわえているのは、
鍵:米を蓄える倉の鍵
珠:神様からの恵
さいごに
伏見稲荷大社、稲荷山、お稲荷さんの記事はこれでおしまいです。
お参り、楽しんでくださいね〜